TVで「ボーリング・フォー・コロンバイン」という映画を見ました。今話題の「華氏911」のマイケル・ムーア監督の作品です。この映画は何年か前に起きたアメリカのコロンバイン高校で起きた銃乱射事件をきっかけにアメリカの銃社会について迫るというドキュメンタリー映画です。基本的にはマイケル・ムーア自身がその事件に直接、または間接的に関わった様々な人達にインタビューしていくという内容です。
この映画の存在は前々から知っていたんですけど、僕は元々ドキュメンタリー映画は興味がない人間なんで、借りてまで観ようとは思いませんでした。でもTVでやると言う事で、この機会に観ておくことにしました。マリリン・マンソンが出ているというのも1つの要因なんですけどね。
なぜ、マリリン・マンソンが関係あるかというと、日本でも結構報道されていたので知っている人も多いと思うんですけど、銃乱射事件を起こした少年2人はマリリン・マンソンのファンだったからです。普通のバンドであれば、これほど取り上げられ事はなかったと思うのですが、このバンドは普通じゃありません。(笑)史上最強の変態バンドです。いや、キチガイ?ホラー?まあとにかく外見からして異常なバンドです。彼らの若者達への影響は多大なものです。もちろん悪い意味でも。ただあまりの過激なパフォーマンス(例を挙げると、ライブ中にドラマーの頭をマイクスタンドで殴りつけ血まみれにしたり、強制ワイセツで捕まりそうな、とても日記には書けない事をします)をしたり、反キリストを謳っているため、敵も多いです。彼らがライブをやれば、抗議をする人達が数多く集まります。ライブをする事を禁止する条例がある州もあるくらいです。
とは言っても僕はこのバンドが好きです。(笑)決して考え方が好きなわけではありません。風貌も普通に気色悪いです(笑)ていうか多くの日本人は彼らの考え方は理解できないと思います。なぜなら英語がわからないから…(笑)だから、彼らの曲を聴いても悪い影響を受けることはまずないでしょう。では、どこが好きかと言うと、単純に曲です。かなりかっこいいです。どんな曲かわからない人はマトリックスの1作目のテーマ曲を思い出してみてください。あれがマリリン・マンソンの曲です。映画を観ていなくてもCMで1回は耳にしているはずです。
映画の話がなぜかマリリン・マンソンの話になってしまったのでこの辺でやめておきます。肝心の映画の感想ですが、非常に興味深く、面白い内容でした。銃の規制が厳しい日本では考えられないような事がアメリカでは普通に浸透しています。自由の国アメリカ…その自由が命取りになっている事に気づくべきではないでしょうか。それとも気づいていても放置せざるを得ないのか…。どちらにせよアメリカは逆にその自由に縛られている気がします。