フェラーリがようやく表舞台に戻ってきました。シューマッハはスタートで大きく出遅れ、バリチェロはピットスタートだったものの、セーフティーカー導入やライバル達の相次ぐリタイヤなど、運も味方につけ、見事ダブル表彰台。まだこのレースだけでは、なんとも言えませんが、マシンのパフォーマンスも序盤と比べると、明らかに向上していますし、路面温度が非常に高いという悪条件の中でもタイヤが安定したパフォーマンスを見せていた事は、非常に大きいですね。ここまでは、ミシュラン勢が速さを見せつけていますが、安定性だけならブリヂストンが上かなという気がします。とにかくフェラーリファンとしては、この調子を維持していってもらいたいです。
優勝したのはこの前のレースで悪夢のリタイヤとなったライコネン。今回、アロンソがリタイヤした事で、この前の10ポイント差をチャラにしました。マクラーレンは相変わらず速いなという感じですね。フェラーリが付け入る隙があるとすれば、やはりタイヤでしょう。ミシュランはブリヂストンより明らかにタイヤの磨耗が大きいですからね。実際、レース終盤はフェラーリの方が速かったですし。もし、レース終盤まで良い位置で走る事が出来れば、逆転できる可能性は十分あると思います。まあ最初からトップを走る事が出来れば、一番良いのですが、今の状態だと少し厳しいですからね。
今回、バトンがポールポジション、佐藤琢磨が6番手と好位置からスタートしたB・A・Rですが、レースでは全く良い所なく終わってしまいましたね。ただ、次は、昨年、琢磨が初表彰台に登ったインディアナポリス。去年とは違うとわかっていても、やはり期待してしまいます。B・A・Rは序盤は相当苦しみましたが、マシンは段々良くなってきていると思うので、この辺で復活をアピールしてもらいたいですね。このままルノー、マクラーレンの独走を許してはいけませんよ。
レース結果
1 ライコネン(マクラーレン)
2 M・シューマッハ(フェラーリ)
3 バリチェロ(フェラーリ)
4 マッサ(ザウバー)
5 ウェバー(ウィリアムズ)
6 R・シューマッハ(TOYOTA)
7 クルサード(レッドブル)
8 クリエン(レッドブル)
9 ヴィルヌーヴ(ザウバー)
10 モンテイロ(ジョーダン)
11 アルバース(ミナルディ)