インテルはトレヴィーゾとセリエA開幕戦を戦い、アドリアーノのトリプレッタにより3−0で勝利した。
インテル 3−0 トレヴィーゾ
得点:32’アドリアーノ 68’アドリアーノ 79’アドリアーノ
GK:ジュリオ・セーザル
DF:サネッティ コルドバ マテラッツィ ファヴァッリ
MF:フィーゴ ヴェロン(71’ピサロ) カンビアッソ スタンコヴィッチ
FW:アドリアーノ(82’ザネッティ) レコバ(67’クルス)
イエローカード:カンビアッソ
今季は気持ちよく白星スタートとなりましたね。スーペル・コッパ、チャンピオンズリーグ予選、そしてこの開幕戦と8日間で3試合というハードスケジュールで、かなり疲労が溜まっていたと思いますが、昨季セリエB5位のチームに格の違いを見せ付けました。
しかし、序盤はその疲労のせいか、トレヴィーゾに少し攻め込まれるシーンがありました。しかし、徐々に調子を取り戻してきたインテルはゲームを支配し始めます。そのきっかけとなったのは、前半32分のアドリアーノのゴールでした。マテラッツィのロングパスを受けたアドリアーノは右サイドから相手DFを引き連れながら切り込み、強烈なシュートを叩き込みました。
後半に入ると、もう完全にインテルペース。2点目はスタンコヴィッチからの浮き球をオフサイドぎりぎりで抜け出したアドリアーノが、1トラップしてシュートというものでした。そして、3点目は途中出場した新戦力ダヴィド・ピサロの演出によるものでした。ピサロが左サイドからドリブルでPA内に進入…この時点でゴールは8割方決まっていました。後は短く出したピサロのパスをアドリアーノが振り抜くだけでした。
この開幕戦では、ジュリオ・セーザル、フィーゴ、ピサロという3人の新戦力がデビューを飾りましたが、ピサロは短い出場時間の中でも大きな存在感を示しましたね。昨季はヴェロンが抜けた時に単調な攻めになってしまう事もありましたが、今季はその心配は無さそうですね。フィーゴ、ジュリオ・セーザルもまずまずの働きを見せてくれたと思います。フィーゴはまだコンディションが良くないと聞いていたので、今の段階では十分な働きだったと思います。ジュリオ・セーザルもDF陣共々きっちり無失点で抑えましたので、評価できると思います。
しかし、何と言っても今回一番強烈なインパクトを残したのはアドリアーノですね。いきなりトリプレッタとは…恐れ入りました!(笑)彼はスピード、テクニック、パワーとあらゆる面でパーフェクトなストライカーです。今季のインテルの命運は彼に懸かっていると言っても過言では無いですね。しかし、今回はアドリアーノ個人の力だけではなく、良いお膳立てがあったからこそ取れた3点だったと思います。これは、チームとして機能している証拠ではないでしょうか。失点も0に抑えましたし、今季は期待できそうです。